ネパール料理を食べながら謎のアジア納豆について語る会 レポート

Nepal STATION(伏見:ネパール料理)

過去の読書会記録です。

著者は、早稲田大探検部出身の高野秀行氏。これまでも今後の奥地に生息するという謎の幻獣を探したり、麻薬トライアングル地帯に乗り込んだり、イスラム圏で禁忌のアルコールを探し求めたりと、世界各国問わずに冒険されている様子を面白おかしく書いた書籍を多数出版されています。
 今回の課題本、「謎のアジア納豆―そして帰ってきた<日本納豆>―」は、日本人が日本独自の文化だと誤解している納豆に関する食文化について、アジアの様々な場所で独自に発達した多様な納豆を追い求め、得られた情報や現物の分析結果を元にその関係性についても考察を図った作品です。

 今回は12名の方にご参加頂き、様々な観点からアウトプットいただきました。

*東アジアでは納豆はご飯の付け合わせでなく、調味料として使用されているのが興味深かった。
*東アジア地域の人たちは旨味を好むので、山間部は大豆、海沿いは魚を使ってアミノ酸豊富な調味料を作っているのが理解できた。
*東アジア地域以外だと旨味という概念がないので、インドや中東は食文化が大きく異なる。スパイスや酸味で味をつけている。
*煎餅状の納豆の見た目のインパクトが大きかった。味のイメージがつかないので食べて見たい。
*日本の納豆が糸引きすぎというのは同感。時々、購入した納豆が糸を引きすぎて驚くことがある。
*ミャンマーで味噌汁と海苔とご飯という和食としか思えない取り合わせの料理があったのが非常に興味深かった。
*葉っぱや条件を変えて納豆を試作している様子が興味深かった。納豆が二日でできるのは知らなかった。明日、自宅で作ってみようと思う。
*自然界でどこにでも納豆菌がいるのは知らなかった。
*日本の中でも地域によって食文化に大きな違いがある。お雑煮がない地方があるのにびっくりした。
*日本への納豆の伝来の歴史があまり分かっていないのが意外だった。雪納豆など、そもそも間違って伝わってしまっている事象もあったし。
*日本人でも納豆の付け合わせに色々多様性があるのが面白い(卵、ネギ、ツナ、鰹節、キムチなど)
*マド(納豆大好きな著者の飼い犬)が超かわいい。
*著者の行動力と分析力が半端ない。この人の他の作品も読みたくなった。

 この本の主テーマのアジア各国の食文化の奥深さだけでなく、日本の食文化についてもまだまだ知らないことが多いことを実感しました。

 今回の会場には丸の内の”ネパールステーション”を選定しました。名古屋に点在するネパール料理店の中でも屈指のメニュー数を誇るこちらのお店で、課題本にちなんでお豆料理を中心にネパール料理を堪能しました。
 シロップに漬け込まれた激甘のスイーツや鮮烈な辛さのお肉料理など、和食と明らかに異なる味付けの料理もありました。一方、稲や小麦を育てるのが難しいネパール山間部でカレーの付け合わせの主食で食べられているディード。こちらは蕎麦がきそのものであり、こんなとこにも日本の食文化との共通点が見受けられるのが非常に興味深かったです。

[注文した料理]
*ネパールサラダ
*グンドゥルク(発酵野菜と豆の和え物。)
*大豆のスパイス和え(結構辛かったです。)
*チャナアンドフライ(ヒヨコマメと卵の炒め物)
*ネワリサマエバジセット(干し飯、生姜、大豆、緑豆、青菜炒め、スパイシージャガイモ和え、漬物、マトンのスパイス和え、豆のパンケーキ、揚げ小魚、ネパール風湯卵のセット)
*スチームモモ(羊肉の蒸し餃子)
*ベジモモ(野菜の蒸し餃子)
*マトンカレー(羊肉のカレー)
*ポークセクワ(豚肉の串焼き)
*クワティカレー(発芽ミックス豆のカレー)
*ディード(蕎麦粉を練った蕎麦がき。ネパール山間部の主食です。)
*バスマティライス
*ラスバリ(カッテージチーズの団子のシロップ漬け。激甘)

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