各国料理を食べながら、アフリカにバッタを倒しに行った男について語る会

過去に開催した異国料理を食べながらの読書会です。

カフェ クロスロード(ささしまライブ駅:各国料理)

“美味しい各国料理を食べながら、アフリカにバッタを倒しに行った男について語る会”、略してバッタ会を開催しました。
 課題本 “バッタを倒しにアフリカへ”は、生物系若手研究者の手記という非常にマニアックな題材ながら、著者のやや自虐的なパフォーマンスと真面目な研究内容のギャップの凄まじさが理系以外の方の心も捉えて、見事に本年度の新書大賞を受賞し累計発行部数が20万部を超えています。

 著者は、ファーブルに憧れて昆虫学者を目指して博士課程を卒業してポスドクの道を歩み出します。ただ、研究対象に日本に生息していないサバクトビバッタを選択したとこともあり、なかなか大学の正規ポストを得ることができません。
そんな中、一発逆転を期して著者が選んだのがアフリカのモーリタニアでの研究生活。本作では、先進国の研究者が皆無の当地での破天荒な日常生活とバッタの研究、そして次のポストの為の就職活動の模様が綴られています。
 今回は11名の方にご参加頂きましたが、理系の方はもちろん文系の方からも著者の生き様について、多様な意見を出していただきました。

*研究テーマを選ぶ場合、できるだけ楽に多数のデータを集めるために実験対象は容易に入手でき、繁殖にも手間がかからない生物を選ぶのが常套手段。この著者はそもそも、実験対象に日本で生育していないサバクトビバッタを選んだ時点から覚悟が違う。(実験対象にしにくい動物の例としては例えば、クマが挙げられる。繁殖もしずらく、飼育に危険が伴い、野生環境での個体数も減少傾向)
*理系の若手研究者(ポスドク)の大変さがよく理解できた。弟が同じような境遇だがほとんど24時間研究して何とか頑張っている。もう少し大事にしてあげようと思った。
*著者の別の本(孤独なバッタが群れる時)を読んで、ちゃんと著者が真面目に研究していることを知って安心した。
*ニコニコ動画のようなメディアをうまく活用している所がすごい。理系研究者は真面目だが、わかりやすく自分のすごさを表現できる人は少ない。この著者はアピール力がすごい。
*この著者は、ポスドクの中では明らかに成功者。著者の陰で何百人のポスドクが夢敗れて別の道を歩むことを余儀なくされている。
*本気で一つの物事を突き詰めてタイミングを見誤らなかった方には、道が開けると感じた。学生時代にお世話になった教授も若い頃は似たような経験をしていたそうで、同じような境遇の若者に恩返しがしたいという話をされていた。
*一般的な日本人が捉えているイナゴとバッタの概念が逆なことに衝撃を受けた。
*裏ヤギ(お世話になった人にお礼としてヤギ1匹丸ごと提供)に代表されるように、海外で人を動かすには工夫が必要。同じ釜の飯を食うというのは、コミュニケーションの基本だと思う。お金に相当するものは高くても安くてもダメだし、やってくれたら大袈裟に喜んでお礼を言うのも必要。

 この他にも、昆虫採集、雅楽、図書分類等々、いろんなの方面の話で盛り上がり、皆さんの興味関心の広さが伺えました。

 今回会場に使ったのはJICA中部1Fのカフェ クロスロード。世界各国の料理がお手頃価格で楽しめるこのカフェは、JICAの海外研修員の方の食堂も兼ねています。日本向けにアレンジされたメニューもありましたが、名古屋では中々食べられないアフリカ諸国のメニューも多く取り揃えられており、ご参加の皆様に大変好評でした。聞きなれないメニューには関連のリンクを貼っておきましたので、ご興味ある方は参照ください。

ボボティー(南アフリカ カレー味のミートローフ)
http://e-food.jp/recipe/boboti.html
ドロワット(エチオピア チキンのカレー風煮込み)
http://africook.blog.fc2.com/blog-entry-34.html
ルンダン(インドネシア 牛肉のココナッツ煮込み)
https://ameblo.jp/tidur-tiduran/entry-11193563794.html
ピンカイ(ラオス 焼き鳥)
https://kellysiewcooks.com/2014/06/10/aff-indochina-ping-kai-laotian-grilled-chicken/
コシーニャ(ブラジル 鶏肉のコロッケ )
http://www.potatoairlines.com/potato_dishes/brazil_01.html
リングイッサ(ブラジル 極太ソーセージ)
マトンケバブ(アフガニスタン)
チョリソーオーブン焼き(メキシコ)
タイ風オムレツ
モロッコ風色々豆サラダ

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