バングラ&インドネシア料理を食べる会

マディナハラルレストラン(インドネシア、バングラ料理:安城)

過去の料理会の記録です。

今回の会場は新安城モスク至近のハラル料理店、「マディナハラルレストラン 」。お店近辺の住民構成上、メニューはバングラデシュとインドネシア料理が中心の多国籍料理で、いわゆるカレーはもちろん、ルンダンやナシゴレンなどもとり揃えられていました。ムスリムの方向けのレストランのため、豚肉は禁忌ですが、牛肉はOKということで一般のインド料理店にはないビーフのメニューが多かったのが印象的でした。スパイスや各種保存食品が充実した食材店も併設されており、今回参加者の中にはキロ単位でスパイスを買う猛者の方もお見えでした。
 今回の参加条件は、バングラデッシュかインドネシアに関する書籍の持参。特にバングラデシュの本を探すのは難しいのではないかと危惧していたのですが、旅行ガイドだけでなく、歴史書、美術書、芸術祭のガイドなど多様な書籍が集まりました。
 注文した料理は以下となります。いわゆるカレーではないメニューを意識して注文しました。見た目は黒っぽくあまり代わり映えしない料理もありましたが、味付けは様々で食べてみるまでのお楽しみの様相となりました。
 味付けに個人的に一番衝撃を受けたのはmorという乳飲料。バターミルクに加え、マスタードや青唐辛子などのスパイス類の他、玉ねぎなども使われているそうで、一口飲んだ時の感想はコールスローサラダ味。さっぱりはしているので、スパイシーな料理との相性は良かったです。

[注文した料理]
タラピアのフライ(現地でよく食べられるスズキの類縁種のフライ。)
ビーフビリヤニ(一般インド料理店では食べられない牛肉のビリヤニ)
アヒルのレンダン(アヒルのココナッツミルク煮。実は一番辛かったです)
ラムキバハール(羊肉のカレー煮)
二ハリ(羊のスネ肉のシチュー)

[持参いただいた書籍リスト]
人さし指会話 ベンガル語
http://sonar-bangla.biz/archives/15
世界の食文化 インドネシア
https://bookmeter.com/books/1865368
ONBEAT Vol.1 バングラデシュ&ネパール
地球の歩き方バングラデシュ
https://bookmeter.com/books/8309806
地球の歩き方インドネシア
https://bookmeter.com/books/12936903
アジアの美術
https://bookmeter.com/books/416448
わがまま歩き バリ島
https://bookmeter.com/books/8145843
大河が伝えたベンガルの歴史
https://bookmeter.com/books/8208217
瀬戸内国際芸術祭2013 公式ガイドブック
https://bookmeter.com/books/6436899
裸でも生きる
https://bookmeter.com/books/559765
裸でも生きる2
https://bookmeter.com/books/473119
貧困のない世界を創る
https://bookmeter.com/books/72956
インドネシア語(ひとり歩きの会話集)
https://bookmeter.com/books/1180326
ニューエクスプレス インドネシア語
https://bookmeter.com/books/6787762
「世界遺産」謎解きガイド
https://bookmeter.com/books/10567983
アジア動物探検記
https://bookmeter.com/books/7901115
もの食う人びと
https://bookmeter.com/books/528225
バングラデシュを撮る
https://bookmeter.com/books/273627
世界の民話〈22〉インドネシア・ベトナム
https://bookmeter.com/books/1534676
虫食む人々の暮らし
https://bookmeter.com/books/156252
インドネシアの歴史
https://bookmeter.com/books/1809172
おいしいバングラデシュ
https://bookmeter.com/books/1411087

アフガニスタン料理を食べながら、辺境の怪書と歴史の驚書の読書会について語る会

アリアナ(車道:アフガニスタン料理)

過去の読書会の記録です。

課題本は、「辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦」。辺境探検家の高野秀行さんと、辺境に強い歴史学者の清水克行さんのお二人による異色の読書会形式の対談集となります。
 課題本の分厚さに何度も読了諦めようと思ったとか、読書会の後の飲み会が楽しすぎるとか、どこかの読書会サークルそのものじゃないかという後書きが印象的なこの作品、課題本は「大旅行記」を筆頭に辺境の歴史習俗や言語学に関する専門書が並びます。有志の方に作中の課題本を何冊か持ち寄っていただきましたが、圧巻のボリュームです。これを読了してからのマンツーマンの読書会、さぞや充実感があったことかと思います。
 今回皆様にアウトプットにいただいた内容の抜粋と課題本内に登場する読書会の課題本リストは以下となります。

[アウトプット概要]
*こんなに立派な人たちでも、後書きで課題本の読了に苦しんで何度も読書会を諦めようと思ったと書いていることに共感した。
*2人だけの読書会は、会話のターンが多いので非常に大変な反面、充実感も大きいだろうと思った。

*権力者に支配させないため、あえて連絡手段を持たない戦略があるというのには驚いた。
*支配者が搾取する手段としてコメが極めて有用な作物であるという視点は非常に新鮮だった。
*「タイムスクープハンター」は権力者に偏らない視点で歴史を語っており好きだったが、清水克行さんが時代考証を担当していたと聞いて驚いた。
*怠けるという概念には懈怠(けたい)と懶惰(らんだ)があり、夏休みの宿題を7月のうちにやってしまうような人間は懶惰であり、決して「勤勉」ではないという考え方があるのに驚いた。仕事中でもこの言葉を使ってみたいと思った。
*義経は実際にはかなり粗暴な人間だったことを知ったが、弁慶とキャラが被るので大河ドラマ等で美男子の設定になっていることを知り、刷り込みは怖いなと思った。
*蝦夷(関東以北に住んでいた人々)の歴史はほとんど語られていないので、「将門記」を興味深く読んだ。
*今日のことしか考えないビタハンの考え方は自分に近いと思った。
*ビタハンのあるがまま捉える考え方は、禅の考え方に近いかもしれない。
*子供を大切にする西洋の考えが普遍的だと思っていたので、必ずしも子供を重要視しないビタハンのような考え方があるのに驚いた。
*ビタハンも興味深いが、年末にNHKで放送されていた「最後のイゾラド」に会ってみたい。

*厚すぎて無理だと思うが「大旅行記」はいつか読んでみたい。
*うまくまとめられないが、この本を読んで「辺境」とは何だと考え込んでしまった。

[課題本リスト]
『ゾミア』https://bookmeter.com/books/7279699
『世界史のなかの戦国日本』https://bookmeter.com/books/4726397
『大旅行記』全8巻https://bookmeter.com/books/233600
『将門記』https://bookmeter.com/books/2566867
『ギケイキ』https://bookmeter.com/books/12879796
『ピダハン』https://bookmeter.com/books/4644905
『列島創世記』https://bookmeter.com/books/514851
『日本語スタンダードの歴史』https://bookmeter.com/books/6749147

 普遍的だと思っていたものが普遍的ではなかったことを知ったなど、物の見方を考えさせられたという感想が多かったかと思います。

 今回の会場は貴重なアフガニスタン料理を気軽に食べられるアリアナレストランを選定させていただきました。こちらのお店は、ランチだとカレーがメインになりますが、夜はなかなかお目にかかれないアフガニスタン、イラン料理が食べられます。また、店員さんは日本語が非常に達者です。
 注文した料理は下記の通り、

アリアナサラダ(店名が冠されたボリューミーなサラダ)
ボラニ(アフガニスタンのお好み焼き)
マントゥ(アフガン風蒸し餃子)
ボラニポンジョン(揚げナスのトマトソース煮)
タンドリーセット
カブリパラウ(アフガニスタンの炊き込みご飯)
ゼレシュクパラウ(サフランライスの炊き込みご飯)
ダルマカハニ(4種のひよこ豆のカレー)

お肉メインの構成でしたが、現地の蒸し餃子やお好み焼きに似た料理もあり、ボリュミーかつスパイスは穏やか目で非常に好評でした。

ウイグル料理会

烏魯木齊料理(閉店)(新栄:ウイグル料理)

過去の食事会の記録です。

日本人には難読な店名で想像される通り、メインのお客さんは中国系の方ですが、店員さんは日本語堪能で予約や注文には特に困りませんでした。ただ、想定済みでしたが、料理が出てくるペースは極めてのんびりで、最初に注文した料理が一通り揃うまでに約3時間かかる結果となりました。
 今回注文した料理は以下の通り。ウイグル料理は何と言っても羊肉がメイン。羊肉はクミンや唐辛子などの香辛料で調理されており、ちょっとスパイシーなものもありましたが羊の臭みは上手に緩和されていました。

[注文した料理]
*ジャガイモの千切りサラダ
*羊肉串(羊肉の串焼き。クミンと唐辛子は羊肉によく合います。)
*大盆鳥(鶏肉とジャガイモのスパイシー煮。下見の時より大分スパイシーでした。)
*羊肉の塩茹で(ポロ(炊き込みご飯)が作れないとのことでサービスで出して頂きました。)
*ラグマン(手打ち麺。麺はとんでもなく長いです。)
*薄皮包子(餃子というより肉まんサイズ。羊肉の角切りがたっぷり、肉汁もたっぷり。)

 また、今回でウイグル料理店での開催は二度目になることから、持参本の様式は少し趣向を変えて西遊記関連本とさせていただきました。
 お題に西遊記を選んだのは、お話自体は誰もが知っていますが詳細を読んだ日本人はほとんどいないであろうとということに加え、主催者が大学生時代の授業で中国文学の大家の教授から猪八戒に関する愛を熱く語られたことが強い印象に残っていたという背景もあったりします。
 今回皆様に持参いただいた書籍は以下の通りです。西遊記を下敷きにした文学や研究書に加え、書に関する書籍など皆様の興味の幅が伺える選書で大変興味深かったです。
 主催者も上記の授業の資料を持参させて頂き、猪八戒をはじめとした中国の空想上の生き物について皆様にも強いご興味を持っていただけて嬉しかったです。また、上記の他に、ウイグル文化やウイグル語に関する本を持参いただいた方もお見えでした。

[皆様に持参いただいた西遊記関連本]
*「猪八戒の大冒険」武田雅哉
https://bookmeter.com/books/373917
*「西遊記〈上〉悟空誕生の巻」渡辺仙州 / 佐竹美保
https://bookmeter.com/books/486137
*西遊記 キャラクターファイル
https://bookmeter.com/books/2646016
*「現代日本文学館 李陵 山月記」中島敦
https://bookmeter.com/books/6852708
*『西遊記』の神話学―孫悟空の謎 (中公新書)
https://bookmeter.com/books/108097
*「ぼくの孫悟空 (1)」手塚治虫
https://bookmeter.com/books/583777
*「なぜ孫悟空のあたまには輪っかがあるのか?」中野美代子
https://bookmeter.com/books/7270390
*西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)
https://bookmeter.com/books/544643
*別冊NHK100分de名著 読書の学校 出口治明 特別授業『西遊記』
https://bookmeter.com/books/12882981
*孫悟空の誕生―サルの民話学と「西遊記」中野美代子
https://bookmeter.com/books/1064581
*「高丘親王航海記」澁澤龍彦
https://bookmeter.com/books/558152
*「玄奘西域記」諏訪緑
https://bookmeter.com/books/505406
*雁塔聖教序[唐・褚遂良/楷書] (中国法書選 34)
https://bookmeter.com/books/160818
*「西遊記」 胡芳芳
https://bookmeter.com/books/340432
*「悟浄出立」万城目学
https://bookmeter.com/books/8144541
*中国の五大小説〈上〉三国志演義・西遊記 (岩波新書)
https://bookmeter.com/books/513878
*「旅行く孫悟空 (東アジアの西遊記) 」 磯部 彰
https://bookmeter.com/books/4168093
*絵本西遊記 Kindle版 弓館 芳夫 (著), 水島 爾保布 (イラスト)

イラン料理会

お店:ミラノ(森下:イラン料理)

過去の料理会の記録です。

 イラン料理の味付けは、日本人が好むアミノ酸や核酸系の旨味はほとんど考慮されず、ミントをはじめとする香草による風味とレモンやヨーグルトなどの酸味が重視されるため、醤油や魚醤の旨味がベースになっている東アジア地域の料理とは明らかに考え方が異なります。

 そんな日本人に馴染みがあるとは言い難いイラン料理を提供してくれたお店の名前はインターナショナルレストラン ミラノ。経営的には紆余曲折あった模様で、当初イラン料理専門店として開店したものの、イラン料理もあるイタリアンに店名含めて模様替え、さらに多国籍料理店に店名変更という経緯を辿っています。今回の飲食代も極めて格安な良心的なお店でしたので、是非このレポで興味を持った皆様にもご利用いただきたいと思います。

 さて、今回注文したのは以下の料理。ほとんどの料理は名前から中身が全く想像できません。一部の料理にはレシピのリンクをつけましたが、レシピを見ると、どの料理も手間がかかってることが分かっていただけるかと思います。

*Chelo Kabab Kobideh(羊のケバブ)
*Juje Kabab (鶏肉のケバブ)
*Kashk bademjan (ナスとナッツのディップ)
https://persianmama.com/eggplant-and-walnut-dip-kashke-bedemjan/
*Mast Burani
*Mahicheh (羊のスネ肉の煮込み)
*Ghorme sabzi (乾燥野菜と豆の煮込み)
https://chefy.jp/set/171111_01/
*Zereshk polo (ベリーのピラフ)
https://ameblo.jp/persian-cooking/entry-10526280233.html
*Gheymeh (サヤエンドウのシチュー)

 今回は正直、参加の皆様の口に合わなかったらどうしようと危惧していましが、”食べたことない味だけど美味しい”といった声が上がるなど料理は意外なほど好評でした。最終的には盛りが良すぎたバスマティライスを除き、ほぼ完食していただけました。
 そして、今回も皆様に地域に関する書籍をお持ちいただきました。紀行、小説、ルポなど今回も多様な分野の書籍が集まりました。女性差別などの重めの話題から、ペルシア独自の四行詩などまで幅広い分野に渡ってイラン、ペルシアの文化についての話題が出ました。

[持参いただいた書籍リスト]
*テヘランでロリータを読む
https://bookmeter.com/books/11276334
*時を超える旅
https://bookmeter.com/books/307443
*柘榴のスープ
https://bookmeter.com/books/2582
*家庭で楽しむペルシャ料理
https://bookmeter.com/books/265547
*イラン人は面白すぎる
https://bookmeter.com/books/4769167
*オマル ハイヤームと四行詩を求めて
https://bookmeter.com/books/8140571
*ルバイヤートの謎
https://bookmeter.com/books/10962596
*イスラーム
https://bookmeter.com/books/152505
*ペルシア帝国
https://bookmeter.com/books/112371
*ペルシアの四つの物語
*https://bookmeter.com/books/488067
*王様のためのホログラム
https://bookmeter.com/books/11267128
ペルセポリス 1  イランの少女マルジ
https://bookmeter.com/books/576405
*ペルセポリス 2 マルジ故郷に帰る
https://bookmeter.com/books/511560
*悠久の美ペルシア紀行
https://bookmeter.com/books/269063
*イラン〈ペルシャ語〉  (旅の指さし会話帳)
https://bookmeter.com/books/2514846
*イラン式料理本  (DVD)
https://goo.gl/2411Ph